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Wish ☆ Garden

Wish ☆ Garden

空歪みの塔 Level:4


そこには夜明け前の深い森が広がっていた。
真っ暗で、本当の闇と言うのはこういうのかもしれない。
本当の真っ暗。闇。

静かにただ、森を見ている。
前に進めない。

しばらくすると、夜が明けてきた。
うっすらと白くなっていく空に、
少しづつ森が見えてきた。

青みかかった空気、ちょっとリンとした
空気が、肌に気持ちが良い。このリンとした
感じが、かなり好きだ。

グレーの猫が足元に居て、先導してくれそうだ。
でも、本当はグレーの猫を抱っこしたい。でも、がまん。
彼は、先導してくれそうだしね。

森全体が、喜びの歌を歌ってるようなざわめき。
風がそよそよと流れて行く~

肌には、冷たい空気がぴーんと張り詰めてる感じ。
森の匂いが心地良い。口の中はすっきり!

そして、第6感かぁ。
そこに一筋の光が入ってきて、私を包み込む。
宇宙のエネルギーを体全体に受けてる感じ。
光は少しづつ広がって、森全体を照らし始める。
森全体が、癒しのエネルギーを受けてる感じ。


イメージ2へ

けがをするんだな。

小道を歩いて行くと、枝があるのに気がつかず
躓いてしまった。
少し右の足首をねじったようだ。
その場に座り込んで、動けない~

グレーの猫が、その辺りをなめてくれた。

しばらく、休憩しようか?
そんな声が聞こえた気がする。

ふと気がつくと猫がいない。
急に、不安になってきた。こんな森の中にひとりで大丈夫だろうか?

心細くなって、歩いてみようと立ち上がると
かなり激痛が走る。。うーん。

そこに、向こうからユニコーンがやってくる。
あの猫は、背中に乗ってるじゃない~

私に背中に乗れと言う。立ってるのがやっとだぞぉ~って
思ってると、すっと乗れた。どうやったんだろ?

少し高い位置から見る森も、素敵だなって思っていると
一軒の小さい家の前に立っていた。

ユニコーンにお礼を言うと、また、どうやって下りたんだろ?
地面に立っていた。

ここは、どこ?
扉の前で、どうしようか迷っていると、
中から人が出てきた。
男の人だ。。魔法使いみたいな恰好をしている。

家の中へ、すっと抱き上げてくれた。
部屋の真ん中にある、ふわふわの白い大きな椅子に
座らせてくれた。
その前には、金色の桶があって
キレイな、水?お湯?が入っている。

そこに、足を入れるように促され
足を入れると。とても気持ちがよかった。

その横に、座って足をゆっくりさすってくれた。
少しづつ少しづつ、マッサージをしてくれるような感じで
だんだんと痛みがなくなっていくのを感じた。
足の疲れも、すっかりとなくなって
気のせいか、ちょっと足が輝いている。右も左も丁寧に
時間をかけて癒してくれた。

あのグレーの猫は、どこにいったんだろう?
と思いながら、そのまま寝てしまう。

そこで、自分の過去世を夢で見た。
あのグレーの猫が、私の恋人らしい。
時代はいつだろう?何に追いかけられて、守ってくれている。
そして、そのまま谷へ落ちて行く。。
一緒に落ちたはずなのに、私だけが助かって
ずっと泣いている。海辺で、とてもきれいな顔だった。

寝ながら泣いているのに、ふと気がついて目が覚めた。
あれ?さっきの夢の中でみた、恋人にそっくりだった。
私は、ずっとこの人に守られているんだなって思ったら
すごく安心した。

とてもきれいな靴が用意されてて、
それを履いて、出発。
彼の先導に従って、入り口と反対のドアから森へ出ると
そこには、ターコイズブルーの扉があった。
グレーの猫が、ドアの前で待っている。

お礼を言おうと、振り返ると
彼の姿はなかった。。。






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